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【現役看護師が教える】インドネシアの医療の現状と病院の公衆衛生

 今回は、インドネシアのジャカルタで生活した私がインドネシアでの医療の現状と病院の公衆衛生についてお話ししたいと思います。

これからインドネシアに移住しようとしている方や、長期滞在しようとしている方に向けて情報をシェアしていきたいと思います。インドネシア移住を検討している方にとって、有益な情報を含めて、わかりやすく説明していきます。

目次

医療の現状

まず、インドネシアにおいて医療は、発展途上国としてはまだまだ改善が必要な状況にあります。一般的な医療機関には、公立病院、私立病院、クリニック、診療所、保健センターなどがありますが、医療従事者の不足、医療費用の高さ、医療技術の遅れなど、課題は山積みです。

インドネシアにおいて、人口に対する医療従事者の数が不足しています。WHOによると、2018年時点で、インドネシアにおける1人当たりの医療従事者数は、1.1人で、発展途上国の中でも低い水準にあります。このため、医療機関には医師や看護師、薬剤師が不足している状況があり、患者数に対して適切な医療が提供できていない場合があります。

また、医療費用の高さも課題の一つです。インドネシアにおいては、医療費用の全額負担が患者自身にかかるため、高額な治療費用に苦しむ患者が多い状況があります。また、医療保険が普及していないため、医療費用の一部を負担することも困難です。

さらに、医療技術の遅れも大きな課題です。先進国に比べて医療技術の開発や導入が遅れており、患者の病気に対して、最新の治療技術が利用できないケースがあります。一方で、最近ではインドネシア政府が医療技術の導入に力を入れており、医療用具や医薬品の輸入を自由化するなどの政策が進んでいます。

以上が、インドネシアにおける医療の現状です。現在も改善が必要な状況にありますが、政府や医療従事者らによる取り組みが進んでおり、少しずつ改善が見られています。

病院の公衆衛生

 次に、病院の公衆衛生についてです。インドネシアの病院には、日本の病院と異なる点がいくつかあります。まず、待合室でのマスク着用が必須である点が挙げられます。インドネシアでは、感染症対策として、病院やクリニックの待合室でのマスク着用が法律で定められています。マスクを着用しない場合、罰金を課せられることもあります。

また、手指消毒の徹底も求められます。病院やクリニックの入り口には、手指消毒剤が用意されており、入室前に手指の消毒が必要です。このような対策により、インドネシアでは感染症の発生率が低い傾向にあります。

しかし、病院内の清潔さについては、まだまだ改善が必要な状況にあります。トイレの清潔さや、病室の清掃など、日本の病院と比べるとまだまだ改善が必要です。また、病室には個室がなく、多くの患者が同室で過ごすことが一般的です。このため、患者同士の感染リスクが高くなる場合があります。

まとめ

 今回は、インドネシアにおける医療の現状と病院の公衆衛生についてお話しました。現在の医療は、まだまだ改善が必要な状況にありますが、政府や医療従事者らの取り組みにより、少しずつ改善が見られています。また、病院の公衆衛生についても、マスク着用や手指消毒など、感染症対策は徹底されていますが、清潔さについてはまだまだ改善の余地があると言えます。

インドネシアに移住を検討している方にとっては、このような情報は非常に重要です。医療環境や病院の公衆衛生は、移住先を決める上で大きなポイントになります。ただし、現在のインドネシアでは医療技術の導入に力を入れており、少しずつ改善が進んでいる状況です。今後も改善が進むことが期待されます。

また、インドネシアには日本とは異なる文化や習慣があります。医療の現状についてはもちろん、それ以外の情報も収集することが重要です。例えば、言語や生活習慣、治安などが挙げられます。移住前にはしっかりと情報を集め、慎重に検討することが必要です。

最後に、インドネシアの医療従事者は、外国人患者に対しても親切かつ丁寧な対応をしてくれます。英語が話せる医療従事者も多く、コミュニケーションに困ることはほとんどありません。安心して医療を受けることができるので、移住を考えている方は是非参考にしてみてください。

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